The following is a book review by one of the newspaper club members これ以下は新聞部員が書いた書評です:
『むかし僕が死んだ家 』
「流星の絆」や「ガリレオ」など、様々な作品がドラマ化、映画化されている人気作家、東野圭吾さんの作品です。彼は現在に至るまで数々の作品を世に送り出していますが、この作品はその中でも群を抜いて素晴らしいものだと思っています。
高校時代に別れた恋人から、突然電話がかかってくる場面から物語は始まります。その恋人、倉橋沙也加は小学校に入学する前の記憶を失っており、父の死をきっかけに、なぜ自分に記憶がないのかという謎に改めて直面します。父の死後、父が隠していたものが発見されます。それは、真鍮の鍵と、ある家の在り処が記された地図。その家、を主人公とともに探索し、沙也加の失われた記憶の謎が次第に明らかになっていく・・・
という物語です。大半はその家の中で展開していき、「一幕劇」となっています。場面の変化はほぼ無いにも関わらず、読者を飽きさせない展開に、心躍らせながら、ページを繰る手は止まりませんでした。東野さんの筆力には脱帽ですね。
物語の最初に張られた伏線が、後半になって次々と回収されていき、「あー、そういう訳だったのか!」と感嘆の声さえあげそうになりました。謎が謎を呼び、読み終わってもしばらく余韻に浸っていました。
東野さんの作品群は穴がない、というか、様々なジャンルを幅広く発表しています。作品の解説で東野圭吾という作家についてこう語られています、苦手な分野があれば、それを徹底的に調べ上げ、あえてその方面に目を向けている、と。
小説に限らず、人間には得意なことがあり、当然苦手なこともあります。苦手だからといって目を逸らしたら、ずっと苦手のままで、成長がありません。
だからこそ、あえて苦手なものに取り組む姿勢が大切なのだと思います。それによって新たな自分が見出せることさえ、あるかもしれません。
東野さんの作品に対するそういった姿勢が、多彩な作風につながっているのだと思います。さらに、それこそが東野作品が人気を博している要因なのだと考えています。
みなさんも、東野作品の世界に浸ってみませんか。
講談社文庫
「流星の絆」や「ガリレオ」など、様々な作品がドラマ化、映画化されている人気作家、東野圭吾さんの作品です。彼は現在に至るまで数々の作品を世に送り出していますが、この作品はその中でも群を抜いて素晴らしいものだと思っています。
高校時代に別れた恋人から、突然電話がかかってくる場面から物語は始まります。その恋人、倉橋沙也加は小学校に入学する前の記憶を失っており、父の死をきっかけに、なぜ自分に記憶がないのかという謎に改めて直面します。父の死後、父が隠していたものが発見されます。それは、真鍮の鍵と、ある家の在り処が記された地図。その家、を主人公とともに探索し、沙也加の失われた記憶の謎が次第に明らかになっていく・・・
という物語です。大半はその家の中で展開していき、「一幕劇」となっています。場面の変化はほぼ無いにも関わらず、読者を飽きさせない展開に、心躍らせながら、ページを繰る手は止まりませんでした。東野さんの筆力には脱帽ですね。
物語の最初に張られた伏線が、後半になって次々と回収されていき、「あー、そういう訳だったのか!」と感嘆の声さえあげそうになりました。謎が謎を呼び、読み終わってもしばらく余韻に浸っていました。
東野さんの作品群は穴がない、というか、様々なジャンルを幅広く発表しています。作品の解説で東野圭吾という作家についてこう語られています、苦手な分野があれば、それを徹底的に調べ上げ、あえてその方面に目を向けている、と。
小説に限らず、人間には得意なことがあり、当然苦手なこともあります。苦手だからといって目を逸らしたら、ずっと苦手のままで、成長がありません。
だからこそ、あえて苦手なものに取り組む姿勢が大切なのだと思います。それによって新たな自分が見出せることさえ、あるかもしれません。
東野さんの作品に対するそういった姿勢が、多彩な作風につながっているのだと思います。さらに、それこそが東野作品が人気を博している要因なのだと考えています。
みなさんも、東野作品の世界に浸ってみませんか。
講談社文庫
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